企業も社員も得する!転貸サービスによる給与控除計算と社会保険・税金対策の仕組み

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1.転貸サービスが福利厚生として注目される理由
近年、企業が提供する福利厚生は「給与以外の付加価値」としてますます重要視されています。特に採用競争が激化する中で、働きやすさや生活支援を前面に押し出す施策は、企業のブランド力やエンゲージメント向上に直結します。
その中でも「転貸サービス」は、社員の転勤や新規入社時の住まい探しを企業がサポートする仕組みとして注目を集めています。企業が借り上げた住宅を社員に貸し出す形態であり、通常の社宅制度と異なり、契約や管理を専門業者が代行するため、企業の負担を大幅に軽減できる点が特徴です。
さらに近年は、この転貸サービスに「給与控除計算」を組み込み、社会保険料や税金の負担を最適化する企業が増えています。これは単に住まいを用意するだけでなく、社員・企業双方にとって金銭的メリットを生む仕組みであり、福利厚生の新しい方向性として注目されています。
2.転貸サービスと給与控除計算の基本仕組み
転貸サービスは、企業が一度賃貸物件を借り上げ(マスターリース)、それを社員に再貸与(サブリース)する形で提供されます。契約手続きや家賃の支払いは代行会社が行い、社員は給与から天引き(給与控除)される形で家賃を負担します。
この「給与控除計算」を活用すると、家賃相当額が給与明細上で控除処理されるため、課税対象となる給与額が下がります。その結果、社会保険料や所得税の計算基礎額が減り、企業と社員の双方に負担軽減の効果が期待できます。
例えば、総支給額30万円の社員に対し、家賃5万円を給与控除する場合、課税対象は25万円となります。この差額に応じて社会保険料や所得税が減少し、企業側の社会保険負担も下がる仕組みです。
※制度の適用には労務管理上の条件や税務ルールがあり、導入時には専門家の確認が必要です。
3.社会保険・税金対策につながるポイント
給与控除計算を組み込んだ転貸サービスには、次のような社会保険・税金対策効果があります。
1.社会保険料の負担軽減
厚生年金保険や健康保険の保険料は、標準報酬月額を基準に計算されます。給与控除によって報酬月額が下がれば、企業・社員双方の保険料負担が減ります。
例:標準報酬月額30万円 → 25万円に下がる場合、年間で数万円規模の削減効果が見込めます。
(出典:全国健康保険協会「保険料額表」2024年版)
2.所得税・住民税の節税
所得税・住民税も課税所得に応じて計算されるため、給与控除で課税額が減少すれば税負担が軽くなります。社員にとっては手取り額の増加につながり、企業にとっては福利厚生の満足度向上になります。
3.税制適格性の確保
給与控除が正しく行われるためには、労働契約や福利厚生規程に明記し、税務署や社会保険事務所の指導に沿った運用が必要です。
4.企業・社員それぞれのメリット
企業のメリット
- 社会保険料負担の軽減(会社負担分も削減)
- 引越しや物件手配業務の外部委託による人事部門の負担軽減
- 採用競争力の向上(福利厚生の充実は求人応募率UPに直結)
社員のメリット
- 物件探し、契約手続きの手間を削減
- 社会保険料、税負担の減少による手取り額増加
- 引越し時の安心感とスムーズな生活開始
5.導入時の注意点と成功のコツ
1.法令遵守
給与控除の運用は、労働基準法や所得税法、健康保険法など複数の法律が絡みます。必ず専門家や社会保険労務士の確認を受けることが重要です。
2.規程整備
福利厚生規程に転貸サービスの概要、給与控除の方法、対象者の範囲を明記します。
3.業者選定
不動産会社や代行業者は、物件供給力だけでなく、給与控除システムとの連動や労務管理サポートができるかどうかが鍵です。
6.まとめ 福利厚生の"見えない価値"を最大化するために
転貸サービスは、単なる社宅代行や物件提供の枠を超え、給与控除計算を活用して社会保険料や税負担を軽減できるという、これまで見落とされがちだった"見えない価値"を持っています。企業にとっては、採用競争力の向上や人件費の抑制につながり、社員にとっては生活基盤の安定と可処分所得の増加をもたらします。
近年の労働市場では、給与額だけでなく「働きやすさ」「生活面のサポート」が求職者の意思決定に大きな影響を与える傾向が強まっています。特に、転勤や単身赴任が必要な業種では、住まい探しや契約手続きの負担を軽減できる転貸サービスは、安心感とスピード感の両面で大きな価値を発揮します。
さらに、給与控除計算を組み込むことで、福利厚生の効果を定量的に示すことが可能になります。これは人事部門にとって、経営層への説明や福利厚生施策の費用対効果を示すうえで強力な武器となります。
導入にあたっては、法令遵守や規程整備、信頼できる業者の選定が不可欠ですが、それらをクリアすれば、企業と社員がともに恩恵を受けられる仕組みを構築できます。今後の福利厚生戦略では、こうした"見えない価値"を見える化し、企業価値向上と社員満足度の両立を目指すことが重要です。
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